1.水利の状況
(1)用水状況
 本地区は津軽平野の上流部及び中流部に位置しており、この津軽平野は奥羽山脈および津軽半島中山山脈ならびに屏風山によって馬蹄形にかこまれた低湿平野であって、中央部には岩木川を主流として、大小数多くの支流がある。
 本地区の用水源は、平川及び平川支流である虹貝川、三ッ目内川、大和沢川、引座川、土淵川の水利権にて取水しているのが主で、虹貝川上流の早瀬野タムにより不足水量の確保をおこなっている他、揚水機場が2ヶ所、排水還元補給ポンプが2ヶ所、用水補給ポンプが3ヶ所で機械揚水されている。
(2)排水状況
 本地区の排水本川は平川沿岸域(上流部)が平川、岩木川中央右岸域(下流部)が十川、旧十川である。各河川共に平水位は、地区内田面高に比し低位にあり自然排水できるが、岩木川中央右岸域(下流部)の末端である五所川原市鶴ヶ岡地区においては、洪水時に本川水位の上昇により長期間に亘って自然排水が停まり受益地が冠水することから、三好排水機場により旧十川に機械排水されている。
2.維持管理の方法

用水管理については、集中管理室にて平常時は職員が監視し、夜間・休日は監視業務の委託者が監視しており、24時間体制で施設の状況を監視している。
 また水配分の円滑化・公平化を期すため各地区に委員を配置し、各施設の巡視をおこなっている他、水路に除塵設備のあるところについては除塵作業を委託された作業員が定期的な除塵をおこない、配水に万全を期している。

 排水管理については排水機場の近隣住民から操作員を配置し、臨機の対応をおこなっている他、運転時には地元組合員へ除塵、ごみ処理作業の協力をお願いし、降雨の程度に応じ随時排水機及び排水樋門を操作し適正な管理を図っている。

 近年は局地的な豪雨などの突発的な気象環境への対応として、地元主導の管理を進めるために頭首工や用水路の各放水施設においても施設の近隣から操作員を配置し、緊急時の操作や気象、流況などの情報収集をおこなっている。
3.今後の課題

国営・県営及び団体営事業で造成された土地改良施設の適正な管理運営を図るために基幹水利施設管理事業、国営造成施設管理体制整備促進事業の他、維持管理適正化事業等を年次計画で実施し、随時補修工事や点検整備をおこなっている。また、併せて用排水路施設については定期的な浚渫・草刈りを実施して保守管理に努めている。近年は全域で問題となっている水路目地の劣化による漏水について、担当委員、関係組合員の協力を頂き、部分的な補修を実施し対応はおこなっているが、要望に追いついていないのが現状である。
 すべての施設は造成後20年〜30年を経過し、老朽化に伴う施設の機能低下とともに広域かつ大規模な補修が必要とされており、毎年事業量が増大し、対応に苦慮しているところではあるが近年、県営かんがい排水事業の実施の他、国営二期事業の計画・実施により、一部の施設では改善されつつあるが、事業の対象とならない施設も多く、今後も改良区としては行政との連携をより一掃強カにして、ストックマネージメント事業や保全合理化事業など各種土地改良事業を活用し、長期的な計画を樹立するなど施設の更新や管理運営に向けて抜本的な改善等を進めていく必要がある。
 また管理の面においては、農業者の高齢化や大規模農家の進出によって、一人あたりの作業量が膨大となり施設の草刈や浚渫作業など、実施していないところが増えてきている。これからも急速に進むことが懸念されていることから、農業水利施設の維持管理が持つ多面的機能をアピールし、地域と連携した管理体制の樹立が必要であると考えています。

設立と沿革 組 織 管理の概要 施設の概要 関連事業
管 理 の 概 要